先週末にNHKの番組「ブラタモリ」をみました。テーマは銀閣寺と東山文化。日本建築の美しさを改めて実感し、感動して、また自分がやっていきたいこと、テーマにしていることそのものだったので、忘備録としてタモリさんの言葉や解説をかきとめておきたいと思いました。
銀閣寺は足利義政が築いた建物で、室町時代から現存しています。お寺ではなく、義政公が隠居生活をするために別荘をしてつくられた場所。無駄や華やかさを徹底して取り除いた、シンプルな美しさ。「引き算の美学」という言葉で解説をしていました。そのような美意識を持つ日本に生まれた事を私は誇らしく思います。
銀閣寺の奥にある東求堂の同仁斎。四畳半の和室の始まりとされています。「わび(侘)さび(寂)」が凝縮された部屋です。将軍がなぜ狭い四畳半の部屋を好んだのか、という質問にタモリさんは「茶室がある旅館がありまして、その茶室でのんでいた時に、不思議な感じになったのだけれども、狭い部屋に入って障子1枚でこうやって外の世界と繋がっているのを感じていると、ものすごい広がりを逆に感じる」と。完全に同感です。同仁斎にも外の世界と一体になれる仕掛けがあり、障子をあけると庭の景色を切り取る掛け軸となります。日本の建物は内と外がどうつながるか、外(庭)も建物の重要な一部だと改めて思いました。西欧建築は広さが重要だけれども、日本建築は狭いとこでどれだけ広さを感じさせるかだとも話していました。その通りだと思います。
装飾などの人工の美ではなく、自然に溶け込み一体となれるシンプルな空間が美しい。改めてそう強く感じました。
(同仁斎の写真を記事の中に紹介することができないため、ネット画像検索などでみてください)
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