Y 本物の大工さん

2009年9月17日

ダグラスさんとの格闘も終わり、次は壁や天井の下地づくりに入る。
旧和室にあった押入れを撤去したため、この部分にぽっかり穴が開いている状態。仕上げは後述するエコドマスウォールなるもの(貝殻焼成粉末をブレンドした漆喰)をローラー塗りするのでできる限り平滑な下地をつくらねばならない。
この平滑な下地をつくるという工程、これまた素人にはなかなか難易度が高い。周囲の既存壁や天井の精度も一定ではなく、これに合わせて微調整しながら下地をつくらねばならない。
しかし天井はなんとかいった。既存天井にそれほどの誤差はなく、割とすんなり野縁受けと野縁を渡し、続いてボード張り、パテ処理をサクサクと。脚立上で終止上を向きながらの作業はかなり堪えるのだが。
お次は壁。こちらに苦戦した。既存の左右壁レベルにかなりのズレがあり、下地で微調整しながら擦り付ける必要があったのだ。
ほぼ丸一日この壁にへばり付き、悪戦苦闘するも全くうまくいかない。日が暮れてくると気分も落ち込んでゆく。「オレハイッタイナイヲヤッテイルノダ。。。」
気分がのらぬと手先ものらぬ。すっかり悪循環のスパイラルに陥ってしまった。
そしてとうとうその日の夜、ある重大な決意をする。
「本物の大工さんにお願いするしかない」
友人の大工さん登場である。
状況を説明すると快く引き受けてくれた。手際よく道具を取り出し、水糸張ってレベルを確認し、なにやら連れと相談しながら作業にとりかかった。生憎直接その様子を見ることは出来なかったのだが、一日中へばりついて悪戦苦闘してもできなかったことを実に手際よく、しかも完璧なまでの精度で仕上げて帰って行った。ものの小一時間程度の出来事である。プロに向かって「凄い!」というのも失礼な話だが、あんたは「もの凄い!」。(Y)
友人が神に見えた、その日の一コマ。

ぽっかり空いた天井の穴。ここが押入のあと。
Dsc02869
野縁完了。
Dsc02870
ボード完了。
Dsc02865
神様。
Dsc02872
パテ処理を残し、壁天井下地完了。

コメント