Y 「もの」との付合い

2010年9月25日

今日は以前に設計した花水木の家の二年検査。我が愛娘の誕生と共に出来上がったこの家はそう我が子のよう。毎週通った当時の記憶を辿りながら、またもや家族揃ってお宅へ訪問。台風の影響が心配されたが、雨も霧雨程度で特に問題なし。午後からは台風一過の透き通った青空が顔を見せていた。

さて検査も無事に済み、あらためて我が子の様子を拝見させて頂いた。当時この家の主木花水木はやや頼りなさげな表情であったが、二年が経過した今ではそれはそれは立派な佇まいであった。家の中心にどっしりと構えていて、風格すら漂って。
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こちらが竣工当時の様子。屋根の上から失礼して。
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同じく屋根の上から現在の様子。立派に育った花水木。デッキに気持ち良さそうな木陰を落としていた。
また、住み手の奥様によって蔓系の植物や低木、地被類、鉢植えなどが実にセンスよく植え込まれ配置されていた。

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デッキから見た花水木。奥様によって植えられた緑たちがこの中庭に絶妙な奥行きをつくり出しており、とても心地の良い空間になっていた。見事に常緑のツル薔薇が背景になっている。やがて冬が近づいてくると花水木の葉は落ち、今度は立派に育った樹形を楽しむ事ができるだろう。設計当時、奥様のご友人のデザイナーが主木の花水木を含め植栽のベースプランを練って頂いたものだ。

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そしてこちらのオサルちゃん。気持ち良さげに背もたれにお座りしているところを失礼してパシャリ。話しを伺うと、なんと40年も前のオサルちゃんとのこと。おそらく手作りであろうこのオサルちゃんの前にしばらく座っていると、オサルちゃんがこれまでのエピソードをいろいろ話してくれそうで思わずニヤニヤしてしまう。同時に住み手の「もの」への愛情が感じられる一コマであった。

帰り際、我が子花水木の家を振り返り我が妻曰く、
「あなたもあのオサルちゃんのように可愛がってもらうのよ」
そう願ったのは私も同じであった。

あ、オサルちゃん、、、であってるよな。。。
もしかしてクマちゃん?
まちがってたらゴメンナサイ(笑)
(Y)

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