この写真は浦和にある埼玉会館です。隣にある埼玉県立図書館に本を返すついでに寄ってきました。設計は前川國男。ここを訪れたのは、卒業設計展に大学代表で展示させて頂いたとき以来なので、懐かしい気持ちになりました。1966年に建てられた古い建物ですが、なお一層の存在感があります。

外観はタイル貼りで、建物の出隅(角)が曲線になっています。この工夫は大きなコンクリートの塊、箱という印象を優しいイメージに変えてくれます。

埼玉会館は高い建物と低い建物で構成されているのですが、その低い建物の上を新たに屋上緑化したそうです。
　
上の２枚がその緑化の写真です。エントランスの大きな庇の上にも花が咲いていました。さて、左側の写真の中の看板には「ここが屋上です」と埼玉県のマスコット“コバトン”と共に書かれています。この看板がやたらと散りばめてあり、なんだか邪魔だなと思ったのですが、建物を地中に沈める事で道路から階段を登って直接この緑化ゾーンに行けるので、皆ここが屋上緑化とは気付かないのです。。。。コバトンの数だけこの屋上緑化の成功を物語っていました。
屋上やベランダの緑化は、なかなか庭のとれない敷地が多い現状にとても有効だと思います。緑化することで一種の断熱性能のような役割もあり、特に夏は屋根の熱を遮ってくれます。何よりも家に緑があるという安らぎが得られることが一番大きいですよね。
ウチの小さなベランダ緑化。最近、プランターに野菜の苗を植えました。

バジル、カモミール、スープセロリ、チャービル、シソ、ミニトマト。収穫することが好きな娘が早くもむしり取ってしまい、おいしくいただけるか心配ですが、料理に入れることを楽しみに育てています。