先月行った京都の「角屋」の写真をUPします。角屋は揚屋建築の遺構を伝えるものとして国の重要文化財に指定されています。当時は、西郷隆盛や桂小五郎、坂本龍馬、新撰組の近藤勇や芹沢鴨なども出入りしていた場所です。この角屋の2つの間と欄間を紹介します。
まずは奥の大座敷「松の間」
庭に臥龍松があるところから「松の間」と名付けられた部屋です。芹沢鴨の最後の晩はこの部屋で新撰組の仲間とお酒を交わしていたそうです。そして、この部屋の書院の欄間のデザインは松がモチーフになっています。↓
次に、玄関のすぐ脇にある暗い部屋「網代の間」
天井板を網代組にしているところからその名前が付きました。そして、この部屋の書院欄間のデザインもこの網代をモチーフにしています。↓
なんて洒落ているんでしょう。デザインを楽しんでますよね。今でもこのような事に出会う時があります。桂さんの表札の脇にカツラの木が植えられていたり、多賀谷さんの家の床柱がタガヤサン(木の名前です)だったり、加藤さんの家の玄関扉の板張りのデザインをよ〜く見るとKの文字だったり。見る人が見れば分かり、密かに本人達が楽しんでいる姿が目に浮かび、洒落てるなと思うのです。
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