昨日、施主打合せが予定より早く終わったので、いつもお世話になっている工務店の現場にお邪魔しました。現場には左官屋さんと電気屋さんがいらっしゃいました。職人さん達の道具に興味を持ち写真を撮らせてもらいました。まずは電気屋さん
ダウンライト用の穴を石膏ボードの天井に開けています。開ける時に石膏が飛び散らないようにお椀のようなものをドリルに装着しています。
次に左官屋さん。
壁仕上げの漆喰塗りの下地調整をしています。漆喰の厚さは1mm程度で、それが2〜3mmになるとヒビが入ってしまうので厚みを付けているそうです。数ミリ単位の細かな配慮にプロフェッショナルを感じます。美しいディテールはこのような職人さんの配慮の上に成り立っている事を忘れてはいけません。
さて、職人さんの道具コテが、様々な形・大きさをしているので、興味が出て調べてみました。色々な鏝があり、奥深いです。昨日の職人さんが持っていたのは、おそらく「中首型コテ(アイロン型)」「角コテ(真四角)」「柳刃コテ(細く先が尖っている)」でした。用途によって道具を変えて施工しています。ちなみにコテという名前の由来は、色々な説があるようですが、昔は人間の手の平で左官塗りをしていた事から「小手(コテ)」と呼ばれたそうです。(余談ですが、旦那が再び始めた剣道の道具にも小手という言葉があります)そして左官という言葉は、木造住宅の場合、大工さんが主導になり(長官)、それを次官的な存在で助けるという意味で「左官」という言葉になったようです。つまり壁塗工事の比重は木工事に続いて高かったということですね。面積が広いですもんね。建築用語を調べると、伝統や歴史が垣間みれます。
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