先日、イゼナの実験住宅の見学会に行ってきました。イゼナはアクアレイヤー床暖房システムを開発し、施工している会社です。CO2ゼロを目指して、太陽エネルギーを利用・工夫し、様々な事を環境の面から提案をしています。私が修行中に初めて担当した家にも、このアクアレイヤーを採用しました。イゼナさんとはこの時からのお付き合いです。アクアレイヤー床暖房とは、根太の間に長い水の枕を敷き込み、この水を温める事で床がじんわり温かくなります。水自体の蓄熱性を利用し、一度温めたら下がりにくい事で、24時間暖房を可能にしています。また、水が対流する事も利用し昼間、太陽にあたる窓際の水が、部屋の奥まで行き渡る、楽しいアイディアも考えられています。ご興味のある方は、イゼナのホームページを見てみてください。
上は工夫満載の断熱ロールスクリーン。スクリーンが二重になっており、枠との隙間を作らないようによ〜く工夫されています。私もロールスクリーンに断熱効果を持たせたいと思い、考えてはいるのですが、なかなか難しい。。。これには知恵がたくさん詰まっていました。
水を利用した冷房を考えていると以前にお聞きした事があったので、とても興味があり、その後どうなったか尋ねたところ、色々と考えたけれども、一番良いと思うのは、実験住宅でも取り入れたように屋根の一番高い所に通風用の窓をとる事だと。つまり、原始的な事が一番良いとおっしゃっていました。やはり快適な家とは、風通しが良く、冬には太陽の光がさんさんと入り、夏には逆に遮ってくれるような設えや、植栽がある家なのだと、改めて思うのでした。イゼナのように、人間の知恵で環境と真っ向勝負している姿に頭が下がる思いです。ありがとうございました。
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