M おひなさま

2010年3月4日

昨日は桃の節句。上の写真はウチのひな人形です。人形師の原 孝洲さんに作って頂いた木目込のお人形です。顔は赤ちゃんのようにかわいらしく、ほのぼのと和みます。とても小さなひな人形なのですが、細かい所まで美しく作られ、高い技術と歴史を感じます。昨年、ひな人形の購入を検討している時に、この他にもう一つ候補にあがったものがありました。同じ木目込人形で、(恐らく)原先生のところからのれん分けした若手の作家さんの人形でした。こちらもかわいらしい顔立ちで原さんのに比べてお手頃なお値段でした。よ〜く両者を研究してみると、一番の違いは目にありました。原 孝洲のものは「笹目」という代々受け継がれた技法で、何十本もの細かい線を重ねて半眼を開いたようなやわらかい目になっています。もう一方は、小さな目の玉がつけられていました。1mmにも満たない話しですが、このような積み重ねで、前者はとても重みと品がある人形に感じられます。目に見えない、技術の継承という時間がそう感じさせるのだと思いました。若手の先生のお人形も時代に合わせてお手頃にするよう努力してあり、オリジナルを模索している姿に感銘しました。娘が成長していく長い時間に耐えうる、そして毎年おひなさまを出した時に同じ感動が味わえるこのお人形を譲って頂きました。家つくりもこのおひなさまの話しと同じように、長い時間に耐えうるものは伝統や技術の積み重ねですし、目先の事に惑わされずに価値ある良いものを選択していかなければと思うのです。ひな人形は年に一度ですが、家は毎日の事ですからなおさらですね。

コメント